ベネズエラ政府の仮想通貨ペトロ、ハイパーインフレ無理矢理脱却へ?

ベネズエラのテーブルマウンテン

ベネズエラ政府お墨付きの仮想通貨「ペトロ」

ベネズエラ政府がつくった仮想通貨「ペトロ」は、2017年12月計画が発表、翌年2018年3月に発行されました。官製の仮想通貨としては初めての例として話題になり、発行から1年経った今でもその使われ方が話題を呼んでいます。

今回はそんなペトロについてご紹介するとともに、ベネズエラ政府の思惑についてご紹介していこうと思います。

ベネズエラ政府の仮想通貨ペトロは石油に裏付け

握手をするビジネスマンたち

ベネズエラ政府がつくった仮想通貨ペトロは、石油や天然ガスなどの”埋蔵資源”裏付けされた仮想通貨です。

世界の石油(原油)生産国のランキングを見てみると、ベネズエラは2017年のデータで12位にランクイン(108,297/千トン)。※1位はアメリカで571,035

埋蔵量は1位に(303,182/百万バレル)ランクインしており、石油を豊富に持つ国であることがわかっています。

『埋蔵資源が仮想通貨の裏付けになるのか?』という方も多いかとは思いますが、こうしたデータを見てみると『それなら大丈夫そうだ…』とも思えるのではないでしょうか。

ハイパーインフレに苦しむベネズエラ、ボリバル・ソベラノ導入の夏

手のひらの上のお金

石油を豊富に持つ国というと一般的には裕福であるイメージも強いかと思いますが、ベネズエラは決して裕福な国とは言えません。

現在のベネズエラはハイパーインフレ状態にあり、通貨の価値は急激に暴落。2018年8月には従来の通貨であった「ボリバル・フエルテ」を廃止し、ボリバル・ソベラノを導入しました(デノミ)。1ボリバル・ソベラノは10万ボリバル・フエルテに匹敵します…。

ベネズエラ政府は今も経済危機の直下にあるのです。

経済制裁の回避、ペトロで築きたい独自の経済圏

長いレシート

ベネズエラがここまでの窮地に追いやられたのには理由があります。ひとつは”石油に依存していた”ことです。いい値段で売れていた石油は隣国アメリカが生産を拡大したことで、値段が下落します。外貨を獲得するための手段だった石油をあてにできなくなったことが通貨の大量発行そしてインフレを招きます。

さらにマドゥロ大統領な横暴な選挙によって国際社会から非難を浴び、”経済制裁”を受けます。石油の取引や国債の発行が制限され、インフレはさらに悪化。

結果的にベネズエラはこうした経済制裁を回避すべく、ペトロによって独自の経済圏を作り出そうとします。

ペトロを無理矢理にでも普及!年金受給もペトロで!

ネクタイをしめる男性

ベネズエラ政府はペトロを無理矢理にでも普及させるべく様々な手段を講じています。

  • ペトロを国内外で販売
  • ペトロを使って原油を買えば割引
  • パスポートの支払いをペトロで行うよう命じる
  • 国民の年金受給をペトロと紐付ける

国内外の様々なお金の動きにペトロを紐付けることによって、ペトロの流通を増やそうとしています。マドゥロ大統領はペトロが仮想通貨経済に革命を起こすとして期待感を示しています。

しかしながら、ペトロは石油に裏付けられていながら石油と交換できるわけではありません。さらに、いくらベネズエラが豊富な石油埋蔵量を誇ろうとも、石油に変わるエネルギーが登場した時その価値は急落するでしょう。ペトロは今後も存在し続けるかわかりませんし、ペトロが忽然として意味をなさないものになった時、ベネズエラの経済は再び混乱に陥るのではないでしょうか。

ペトロそのものの価値、そしてその横暴なやり方には依然として批判が集まっています…。

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